あなたはいくつ知ってる?日本の有名米11選! 

300種類以上もの品種がある日本のお米。今回はよく売れているお米や地域の有名米の中から、気になる11品種をピックアップ!あなたはいくつ知っていますか?


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北から南まで、日本全国の人気米をまとめてご紹介!

道府県別のお米の作付面積1位の品種や全国地名度の高いものなどを参考に、気になる11品種をご紹介します。

(※以下、作付面積はすべて2020年米穀安定供給確保支援機構発表、米の食味ランキングは2020年発表より)

1ななつぼし

今や日本の米どころとなった北海道で、一番たくさん作られている人気米。名前の由来は、北海道の澄んだ空にひときわ美しく輝く、ななつぼし(北斗七星)から。ほどよい粘り、味と食感のバランスが良く、洋食にも和食にも合うオールラウンド品種。ほどよい甘みがあり冷めてもおいしいので、お弁当やお寿司にもぴったり。無洗米にもよくなじみます。積極的なCM展開や国際線機内食採用の実績等により全国的知名度も上昇中。

2まっしぐら

青森県の約7割で作られている、青森の看板品種。「青森県の気候に合わせ栽培できるおいしいお米を作ろう」という願いのもと、2006年に誕生。品種名には、青森米の食味・品質の追求にまっしぐらに、きまじめに取り組んでいく気持ちが込められています。炊きあがりが白くつやがあり粒ぞろいなど、見た目が良いことで外食産業の採用も多数。粘り気がなくあっさりとした味わい。2019年には誕生以来初めて米の食味ランキング特Aを獲得するなど食味の良さでも負けてはいません。カレーや丼ものによく合うお米です。

3コシヒカリ

1956年の登場以来、戦後豊かになった日本人の美食ブームや粘り気のあるご飯を好む食の流行にもあい大ヒット米に。今では日本で一番たくさん作られているお米です。開発にかかわった新潟と福井の土地を表す越後(えちご)の光輝く品種との願いをこめてコシヒカリ(越光)と命名されました。炊くと美しく香りたち、うま味がしっかりとして、味が濃いのが特長。出汁を使った薄味の料理よりも洋食や肉料理に合います。明太子や塩辛ともよく合い、冷めてもおいしいのでおむすびにも。水分が多いのでチャーハンやお寿司には向きません。

4ひとめぼれ

コシヒカリを親として開発され1991年に宮城県よりデビュー。粘り、つや、うまみ、香りのトータルバランスがとても良く、どんな料理にもよく合う毎日の食卓にぴったりのお米として東北地方を中心に全国で作付けされ、流通量もコシヒカリに次ぐ全国2位の人気米です。出会ったとたん、つやと味にひとめぼれすることが命名の由来。その名の通り、小さなお子さんからシニアまで食べやすくて味も好まれるオールマイティさが魅力。家庭用米として広く販売される他、秋田県中央産や福島県中通産は米の食味ランキング連続特A受賞を果たしています。

5あきたこまち

米どころでありながら新品種育成では後れをとっていた秋田県が、総力をこめて開発。デビューと同時にそのおいしさで一気に有名米に。コシヒカリ譲りの粘り気のあるもちもちとした食感を持ちつつも、コシヒカリよりも甘みがあっさりとしているため和食やいろんなおかずとよく合います。秋田県で作られる約77%のお米があきたこまちですが、品種登録をしていないため他県でも広く栽培され、手軽に入手しやすいのも魅力。名前の由来は、日本美人として知られる秋田県生まれの小野小町から。人気作家による美少女イラスト版など、パッケージもよく話題になります。

6ヒノヒカリ

長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、大阪、奈良で作付面積1位、西日本のその他の県でも2位、3位の上位作付けという西の横綱米。首都圏や東日本の方にもぜひ一度食べていただきたいお米です。「味自慢の東の銘柄米に負けないおいしいお米を九州から」を目標に宮崎県がコシヒカリと黄金晴の交配をベースに育成。米の食味ランキングで特Aを獲得するなど、命名の由来通り西日本(九州)の陽に光り輝く存在となっています。やや小粒なのに、しっかりとした食感。もちもちしているのにすっきりとしたうま味と甘みで、お料理を選びません。ご飯をかたまりで楽しめるお米です。

7にこまる

地球温暖化や台風の影響で、年度によりお米の品質が低下する問題を考え、九州沖縄操業研究センターが「暑さに負けないおいしいお米」としてに開発。西日本で人気のヒノヒカリより遅い時期に収穫でき、品質も良いことから西日本の多くの県で栽培。長崎産や高知産が米の食味ランキング特Aを連続受賞するなど注目を集めています。名前の由来は、丸々とした粒のかたちと、食べた人が思わず笑顔になるほどのおいしさから。ひと粒ごとに噛みごたえがあるのに、やわらかい。ふっくらもちもちしていて、冷めてもおいしいのでお弁当にもおすすめ。和食にも洋食にも合います。

8キヌヒカリ

名前の由来通り、炊きあがりのご飯が白く、絹のようにつやつやとした輝きを持つブランド米。北陸で生まれたお米ですが、今では関西周辺のどの県でも作付面積上位3位に入るほど西での栽培が盛んです。神奈川県でも多く作られています。京都丹波産キヌヒカリが2018年米の食味ランキング特Aを3年連続受賞するなど、味にも定評があります。甘みがさわやかで適度な粘り、冷めてもやわらかい。さっぱりとした口当たりで和食によく合います。炊きあがりが美しくぱらっとしていることで関西のお寿司屋さんからの人気が高いことでも知られています。チャーハンやカレーにもぴったり。

9あさひの夢

愛知農業総合研究所で2000年に誕生した品種で、今では愛知、栃木、山梨、岐阜などで栽培され、特に群馬県で作付面積第1位、約4割を占める銘柄となっています。味に定評があった銘柄「旭米」の系譜を受け継いでほしいとの願いから、「あさひの夢」の名がつけられました。やや大粒で粘り気があまり強くなく、口当たりもさっぱりしているのが特長。お米本来の自然な甘みがあり、冷めてもおいしい。しつこくない味で和洋中どんなおかずも引き立ててくれると、飲食店で採用されることが多いそうです。若い年代から人気のある銘柄です。

10ゆめぴりか

「北海道から最高級米を作る」を目標にJA北海道が10年をかけ開発。2011年デビュー以来最新2021年度まで、米の食味ランキングの特A評価を連続受賞しているお米です。インパクトのある品種名は、北海道の人々の「夢」とアイヌ語で美しい、素晴らしいを意味する「ピリカ」から。全国有名米として人気が高く、北海道米で作るお米の約4分の1が今では「ゆめぴりか」に。つやがありぷりっとした美しい炊きあがり。ほどよい粘りと豊かな甘みがあり、冷めても軟らかくおいしいのが特長。肉料理や煮物など味の濃い料理にもよく合います。

11晴天の霹靂(せいてんのへきれき)

青森県から2015年にデビューして以来、米の食味ランキングまで7年連続で特Aを受賞し続けている最高級米。地域や栽培基準、生産者も限定指定するなどしっかりと管理されています。個性的な名前は、「青」森の遥かに広がる「天」に突如現れたイナズマ(霹靂)をイメージしたもの。お米は粒が大きくしっかりとしていて、適度な硬さと食べごたえ。自然な甘さがとやわらかさがあるとともに粘りとキレのバランスが良く、いろいろな食材やおかずに合わせやすいのも魅力です。お寿司やカレー、丼とも相性よく使うことができます。

【まとめ】

有名なお米、1ななつぼし、2まっしぐら、3コシヒカリ、4ひとめぼれ、5あきたこまち、6ヒノヒカリ、7にこまる、8キヌヒカリ、9あさひの夢、10ゆめぴりか、11晴天の霹靂(せいてんのへきれき)を紹介しました。どの品種も個性は違っても、開発者や生産者の夢や願いをこめ苦労を重ねた結果、おいしいお米として人気を得たことは共通しています。今回紹介した以外にも、日本には素晴らしいお米はまだまだあります。ぜひ、いろいろなお米を試してみてください。