【特別寄稿】その13―臼と杵は精米をする古代の道具であったとの誤解



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どうでもよいことのようであるが、先日のテレビのクイズ番組にて、臼と杵は何をする道具であったか?との正解は、古代の精米をする道具であるとなっていたが、それはかなり時代が下ってからの事で、本来は古代に籾を『脱ぷ(だっぷ:籾から籾殻を剥がすこと)』するための道具だったのである。

臼と両頭の杵(写真はイメージです)

それはいくら古代人でも、籾のままでは食べられないから、脱ぷしてから食べていたからであり、そのための道具であったのである。

今ではそのような事はどうでも良いじゃ無いか、と言われそうだが、私としては、我々民族が古代より生きながらえ、その結果我々現在人が存在出来ていることを考えた時、やはりコメに関することでの誤解は、コメに対して失礼だと思うので敢えて物申す次第である。

「目からウロコ『コメ』ってこんなに誤解されていたんだ!」――その14に続きます

<文>

東洋ライス株式会社 代表取締役社長

東京農業大学客員教授

雜賀慶二さん