【特別寄稿】その16―玄米食は胃腸を傷めるから良くないとの誤解



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ここで『玄米食』とはどのようなものを言うのかを特定する必要がある。つまり古代人が食べていたような玄米食や、本当の玄米食では胃腸を傷めることなど通常あり得ない。従ってそのような玄米食で胃腸を傷めると思われているとすると誤解になる。

しかし一般的な玄米、即ち、収穫された籾を籾摺り機にて脱ぷ(だっぷ:籾から籾殻を剥がすこと)しただけの玄米を食べる玄米食をすると、消化不良は勿論のこと、胃腸を傷めることも起きるし、実際に好奇心の強い私も、実験的に食べてみて体験している。でもそれは後にも述べるが、栗を表面の茶色の鬼皮を剥かずに、食べるに等しい無茶苦茶な食べ方であると言えよう。

籾殻(もみがら)の写真。
収穫されたお米から籾殻を取ると玄米になる。
だが雜賀氏は、その状態の玄米は決して食用には適さないと話す。
(上記文章は編集部が書いたもの。写真はイメージです)

「目からウロコ『コメ』ってこんなに誤解されていたんだ!」――その17に続きます

<文>

東洋ライス株式会社 代表取締役社長

東京農業大学客員教授

雜賀慶二さん